Between Kokoku and Advertising

広告とマーケティングの四方山話です

広告業界には先がないが広告業界で身につけたことは役に立つ

すごくざっくり言って、広告業界には先はないと思う。

従来のビジネスモデルのままでは、ということだ。

電通さんなどは、従来の広告ビジネスの代表的存在であるけれど、

資本力があるから新たな業界に参入したり、うまくいっている会社を買収したりと、

いろんな手が打てる。

コストダウン合戦によって下がり放しの利益メディア料金や制作費は、

再び上昇することはない。

一部のスタープレイヤー以外は、低い単価で広告制作をせざるを得ない。

けれど、広告業界で身につけたことは、いろいろと役に立つ。

クリエイティブディレクターの仕事を考えてみよう。

クライアントから、あるいは代理店の営業から、オリエンテーションを受ける。

ここですでに、課題の設定が正しいどうかを考えなくてはならない。

それから、企画のベースとなるコンセプトを作る。具体的な広告案と同時に

出来上がることもあるが、プリントでも、ムービーでも、webでもイベントでも

転がせるものでないとだめ。キャッチコピーになっている場合もあるし、

インターナルのアクティビティにも適用できるコンセプトワードの場合もある。

そして広告案を作り、それをプレゼンテーションし、実制作し、

調査によって、効果的だったかどうか確認して、うまくいかない時は対応策を

作り出す。うまくいって続編を作る場合もある。

いくつかのブロセスはスタッフとともに作業をするにしても、

判断が必要なことなどを中心に、これだけのことを一人でできる人って、

企業の中にどれだけいるだろう。

広告人よ、あなたの能力は、他の仕事にも応用できるよ、きっと。