単なる現地法人化ではなく、その市場独自の製品、サービスを作り上げている。
ハヅキルーペのマーケティング戦略 独自性の低い商品の戦いかた
ライン7800万人、Twitter4500万人
We love socialのサイトより。
【2019年2月更新】人気SNSの国内&世界のユーザー数まとめ(Facebook、Twitter、Instagram、LINE)
ブランドになった病気
2015年のカンヌ広告祭で、ALS Ice Bucket Challengeが2つのGoldを獲得した。世界のセレブと、ビジネス界の大物つまり金持ちたちが氷の入ったバケツを嬉嬉として被り、指名された人々がその輪に、これまた嬉嬉として加わる。このキャンペーンを観た時から、成功とすると思ったし、よくオーガナイズされていると思った。広告屋としては最高の栄誉だし、クライアントもうれしいだろう。しかし私はなにか苦いものを感じた。もう広告屋じゃなくなってしまったのだろう。Aという難病があっという間に世界に知れ渡る。お金も集まる。Aの関係者の皆さんおめでとう。やったね! そして世の中にはBという死に至る病気もまた存在する。誰にも知られていないし、研究のお金も集まらない。どうしたらいいのだろう。Bの関係者も広告代理店に電話すべきなのだろうか。静かに支援者を集めていく方法は他にないのだろうか。いいアイデアは残念ながら私にはない。でもブランドになった病気とならなかった病気がこの世の中にはある。ソーシャルネットワークに振り回されるのを楽しんでいるこの世の中には。
女性のためのって、本当なのかな
近頃、「女性にうれしい」とか「女性にやさしい」とかいう広告が多い。かつては(すごい古い話ですけど)、そういう広告表現があると、女性団体が広告主を糾弾していたが、近頃はスルーなんだろうか。本当に女性のための機能があるのなら、正当な表現だと思うけろど、どうなのだろう。安易な表現として使われているのなら、残念だ。
日本という共鳴箱
2020東京オリンピック招致決定おめでとう! それはうれしいことだけど、
メディアが報じる騒ぎぶりに驚いている。プレゼンテーションは上手だった。
ロビー活動もがんばったのだと思う。福島のことはうまくごまかした。
みんなが同じ方向を向いているかのように、街の声も混ぜ合わせて報道するメディアの態度に危うさを感じる。戦争はこういう雰囲気の時に始まるのではないだろうか。
実際には、異なる考えを持つ人は大勢いると思う。けれど、テレビの中の日本は、
同じことを、そして過去形となったことを、何度も何度も増幅して伝える。
勝因を分析するのも大好きだ。でも、オリンピックは東京都のイベントではない。
世界のアスリートの祭典であるはずだ。おもてなしを本番で発揮する前に、
自分とは違う価値観の他者に対する思いやりを発揮すべきだと思う。
共鳴箱の中にいると、熱狂に包まれて高揚する。
けれど、そこで渦巻く価値観と異なる声はかき消されてしまう。
共鳴箱の外に出ようと思う。熱狂に渦に巻き込まれないように、
自分のすべきことを粛々とやり続けようと思う。